畳のお手入れ・メンテナンス方法

現代の建物は機密性に優れており、余り隙間風が入りません。その為窓を締め切りにしてしまうと、カビやダニの発生率が高くなってしまいます。人の住みやすい環境はカビやダニにも住みやすいのが現実です。

カビやダニを防ぐには



畳の掃除◎ 晴れた日には窓を開け、空気を入れ替える。 これが1番大切な事です。 カビやダニは湿気が大好きです。「空気を入れ替える」これだけの事で湿気を押さえられます。 6月の梅雨時期はエアコンの除湿等が効果てきめんです。

◎ ダニはホコリを好みますので、お掃除を怠りますと発生する確率が高まります。 現代の掃除機は吸引力に大変優れています、こまめに掃除機をかける、または1日一回は掃除機をかけることでホコリを除去し、ダニの発生を抑えることが出来ます。 ※畳に掃除機をかけるときは、畳の目にそっておかけください。 ※畳表の隙間に入り込んだホコリも取れますし、畳表の傷み防止にもなります。

◎ カビが発生してしまった場合は、 まず掃除機をかけてカビを吸い取ってください。 そのあと市販の消毒用アルコールで拭き取りをしてください。 仕上げに乾拭きをして換気を十分にして下さい。クーラーの除湿でも良いです。 このような作業を2回~3回繰り返してください。

◎ ダニが発生した場合は、 市販されてます薬品等を使い駆除した後、掃除機で吸い取ってください。 1日2回~3回掃除機をかけて頂ければ、いなくなります。

畳の掃除◎ 畳替え(表替え・裏返し等)をしますと畳を全て上げますので、床の点検が出来ます。 畳の下には床があり、この床が湿気やシロアリにやられてしまう場合があります。本来は1年に1度畳を上げて、床を乾かすのが1番良いのですが立地条件・場所・家具移動等によりなかなか出来ないのが現実です。 こう云った場合は、定期的に畳替えをすることにより点検を兼ねた床の乾燥が出来ます。 畳のお部屋は、大変面倒と思われがちですが・・・、実は何の面倒も無いのです。


日常のお手入れ法

  1. きつくしぼって拭いてください。水分の多い雑巾で拭くと畳の光沢がなくなります。
  2. 直射日光は畳表の変色をまねき、痛みを早めますからカーテンや障子などで遮って下さい。
  3. 畳の上にはなるべくジュータンなどを敷かないで下さい。畳の呼吸を妨げカビ、虫などが発生する原因となります。
  4. 電気掃除機は畳の目に沿ってゆっくり軽く触れる感じで何度か同一部分を往復畳の乾燥・除湿させてかけて下さい。
  5. 梅雨時期などの湿度の多い時期は、カビの発生防止のため除湿器の使用をお勧めします。
  6. 冬期の加湿機での加湿のしすぎに注意しましょう。カビの発生を招きます。
  7. 畳は春、秋の晴れた日に日干しで乾燥させることが湿気をとる最も良い方法ですが、無理な場合、畳を少し持ち上げ床と畳の間に空き缶などを挟み込んで裏面に風を流し込む方法もあります。
  8. 畳に重い物(テレビやピアノなど)を置く場合、足の部分にベニア板や段ボールなどの下敷きを敷くと畳のへこみが少なくなります。

シミや汚れの処理方法

  1. 畳にインクをこぼした
    牛乳で湿らせて拭き取る。 又はレモン汁で湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍に薄めた液で拭く。
  2. 畳にクレヨンがついた
    クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけ丁寧にこする。
  3. 焼けコゲをつくった
    タバコの様に小さい場合は透明のセロハンテープを貼ってコゲ穴を大きくしない様にする。
  4. 畳にカビがはえてしまった
    消毒用アルコールを布に浸みこませて拭き取る。
  5. 畳に醤油をこぼした
    こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ、粉末に吸い取らせ、掃除機で処理する。
  6. 畳に灯油、おしっこをこぼした
    粉末畳の手入れの洗剤・クレンザー・塩・小麦粉等をふりかけ、充分液体を吸い取らせ掃除機で処理し、その後かたく絞った布で何度も拭く。
  7. 畳の日焼けをすこし消したい
    中性洗剤でかたく絞った雑巾で雑巾がけをしてから、酢をまぜたお湯で拭く。
  8. 畳に家具の跡がついた
    畳の凹んだところに適度に霧吹きして、ぬれタオルを当てアイロンをかける。